『俺たちの旅』第31話・第32話

【第31話・大嫌いがやってきました】

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大嫌い(檀ふみ)が上京し、
突然カースケ(中村雅俊)たちの下宿にやって来た。
彼女の父がアメリカでレストランを開業するため、
そこで働く従業員の面接試験の手伝いを
ワカメ(森川正太)にしてほしい、と言うのが理由だった。
しかしワカメがそれを断ったため、
カースケにお鉢が回ってくる。


大嫌いは「自分は忘れ物など一度もした事ない完璧な人間」、
みたいな事を言うが、
カースケに気を取られるあまり、
面接の資料が入った大切な紙袋を
無くしてしまう・・・。


「大嫌いシリーズ」3部作の第2部。
面接試験をするため東京にやって来て、
アシスタントにカースケを雇った大嫌いだが、
そこでもカースケは、女の子とデレデレするばかりの通常運転で、
大嫌いを苛立たせる。
その苛立ちは、「嫉妬」なんだけど、
そんな下劣な感情を、自分が持ち合わせている事を、
大嫌いは認めたくないようだ。


そんな彼女が、大切な資料を無くしてしまい、
怒ったカースケが夢の島に探しに行く。
後を追いかけた大嫌いと、
2人で必死にゴミをかき分けていると、
やっと見つかり、大嫌いは涙を流す。
カースケにある種の感情を抱き始めている大嫌いは、
普通に女の子だったというわけね。


洋子(金沢碧)と大嫌いが、
一瞬、顔を合わす場面があるが、
その描き方が素晴らしくて。
大嫌いは、洋子がカースケにとって、
特別な女である事を一瞬で察知する。
洋子は、大嫌いの事をカースケに、
「綺麗な人ね」と。
火花が散るというほどではないが、「あ」と思うシーン。




【第32話・愛するってどういうことですか?】

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アメリカに旅立つ数日前、
大嫌いは、カースケに電話をかけるが、
プライドが邪魔をして、名乗る事ができず、
受話器を置いてしまう。
電話の主が大嫌いだと気付いたカースケは、
ワカメと一緒に、空港ホテルに彼女を訪ねるが、
そこでまた、2人は言い争いに。


一方、洋子は、
職場の先輩から、結婚の申し込みをされ、
カースケに相談する。
しかし、カースケから、
「結婚しろよ」と言われてしまい、
酔いつぶれ、号泣する・・・。


洋子と大嫌いの2人からの、
切羽詰まった愛を受け、
苦悩するカースケ。
洋子は、
「結婚するな」と言ってほしいし、
大嫌いは、
「アメリカに行くな」と言ってほしいわけで。


カースケは、オメダ(田中健)やグズ六(津坂まさあき)から、
「お前のは、本当の愛じゃない」と
詰られるが、
カースケは、
「洋子も、大嫌いも、大好きなんだよ」と、
本気で悩んでいる。
まぁ、カースケが答えを出せないのも、分からなくはない。
「結婚するな」も、
「アメリカに行くな」も、
言ってしまったら、
彼女たちの人生を左右する事になってしまう。
それは、何事にも縛られずに生きいたいという
カースケの信条とも反する事になってしまうものね。





〓〓〓


青春ドラマの金字塔「俺たちの旅」。


当時、あまりの人気に、
半年間の放送予定だったところが、
1年に延びたという。


そうだろうと、大きく肯きたくなる。
だって、めちゃめちゃ面白い。
私はこのドラマが大好きで、
今まで、何度も何度もDVDを繰り返し見ています。


以前から、このドラマについて、
書いてみたいと思っていたけれど、
この夏、また第1話から見始めたのをきっかけに、
簡単な粗筋と、
ちょっとした感想を記録として、
残していこうと思います。

『俺たちの旅』第29話・第30話

【第29話・生きるのがへたな男もいるのです】

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オメダ(田中健)が就職した「東名不動産」では、
駅から歩いて40分かかる場所の建売住宅を、
「近いうちに新しい駅ができる」という宣伝文句で売っていた。
しかし、実際に駅ができるのは、6、7年先のこと。
真面目なオメダは嘘を吐く事ができず、
他の同期入社の社員たちと、営業成績で大きな差がついてしまう。


一方、カースケ(中村雅俊)は、
バイト先の警備員が家を買いたいと言っている事を知り、
オメダに紹介してくれる。
オメダは、駅の事を隠して建売を勧め、
家を売る事に成功するが・・・。


架空の話ではあるが、
オメダは確実に営業の仕事には向いていないのが、
見ていて明らかに分かる。
彼が、総務や経理だったら、
こんなに苦しむ事はないだろうに。


やっと家が売れたオメダだったが、
良心の呵責に耐え切れず、
会社をクビになる覚悟で、
買い主夫妻(加藤嘉・赤木春恵)に謝りに行く。
すると夫妻は、
「高い買い物ですもの。そんな事は調べて知っていましたよ」と
言ってくれて、さらに、
「あなたから買えて良かった」と。


ラスト、自虐するオメダにカースケが、
「お前は精一杯生きてるじゃないか」と言って、
涙を浮かべる場面が秀逸。




【第30話・ふられ男が旅に出ました】

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カースケとワカメ(森川正太)は、ひょんな事から、
ワカメの実家がある山梨県の身延に行く事になった。
途中の電車の中で、彼らはワカメの従妹・玲子(檀ふみ)と出会う。
玲子は、東大に1発合格した秀才で、
何度受験しても合格できないワカメを見下している。


無類の女好きのカースケは、玲子にちょっかいをかけるが、
傲慢な玲子は相手にもしないどころか、
ワカメに酷い言葉を投げかける。
それを聞いたカースケは、
玲子を怒鳴りつけ・・・。


ついにこの回がやってきた!
「俺たちの旅」全46話の中でも、
最大の山場といっていい。
ワカメの従妹で、
プライドの塊のような玲子(あだ名は”大嫌い”)が、
今まで会った事もないような男・カースケに出会い、
激しく反発しながらも、
生まれて初めての自分の感情を持て余す様を、
3話連続で、じっくりと見せる。


カースケが玲子と出会った時、
玲子は新婚旅行の帰りで、
なんと彼女は、相手の男のうがいの音が嫌で、
部屋を飛び出してきたのだという。


実はカースケにとっても、
玲子は、今まで会った事がないタイプの女で、
2人の間に流れる、
説明のつかない空気が、
今後どうなるのか見もの。




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青春ドラマの金字塔「俺たちの旅」。


当時、あまりの人気に、
半年間の放送予定だったところが、
1年に延びたという。


そうだろうと、大きく肯きたくなる。
だって、めちゃめちゃ面白い。
私はこのドラマが大好きで、
今まで、何度も何度もDVDを繰り返し見ています。


以前から、このドラマについて、
書いてみたいと思っていたけれど、
この夏、また第1話から見始めたのをきっかけに、
簡単な粗筋と、
ちょっとした感想を記録として、
残していこうと思います。

『俺たちの旅』第27話・第28話

【第27話・うちの嫁さんチョコちゃんなのです】

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グズ六(津坂まさあき)との新婚生活をエンジョイしている紀子(上村香子)の
学生時代のあだ名は「チョコちゃん」。
度が過ぎるおっちょこちょいだから、というのが理由だそう。
そんな紀子が、食堂の娘・奈美ちゃん(水沢有美)の
見合いの付き添いをする事になった。


そこでも紀子は失敗をやらかすが、
結果的に、
奈美ちゃんと、見合い相手の松村(山本紀彦)は意気投合、
このまま結婚するかと思われるが・・・。


食堂の奈美ちゃんが見合いをし、
上手くいきかけるも、
結局、カースケ(中村雅俊)らが、それをぶち壊す。
理由は、2人が金の話ばかりしているからと。
えー? それの何がいけないの?
2人揃って、将来設計をしっかり立てて、
その事で盛り上がっているなら、
幸せじゃん。
奈美ちゃんの人生に責任を取れない奴は、
余計な事するな。


奈美ちゃんに気があるワカメ(森川正太)も、
この結婚には大反対で、
軽い妨害をするが、その場面は大笑い。
ワカメの妨害は許せる。
惚れた女を、他の男に取られたくないという感情は、
納得できるもの。




【第28話・木もれ陽の中に想い出が消えたのです】

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カースケたちの大家のおっちゃん(名古屋章)が、
盲腸で病院に担ぎ込まれた。
オメダが病院に駆けつけると、
そこには、オメダが高校時代、片思いしていた、
幸代(浅野真弓)が
看護婦として働いていた。


2人はデートをするが、
その翌日、オメダ(田中健)が病院に電話をすると、
幸代は辞めたという。
驚いたオメダが、彼女のアパートを訪ねると、
今まで副業でしていた、
深夜スナックのバイトを本業にするのだと言われ・・・。


オメダの高校時代の回想シーンが見られる回。
といっても、
学ランを着ただけだけど(笑)。
「私の理想の男性は、いくつになっても学ランの似合う人」
という、どーでもいい情報を何度かこのブログに書いた事があるけれど、
オメダの学ラン姿は、
あまり似合ってないような気が(笑)。
(あくまでも、私の好みだけど)。


ところで、このドラマの登場人物たちが、
恋愛だ、友情だ、新婚生活だ、と、賑やかにやっていたのと、
前に書いた、桐島聡が起こした、
「連続企業爆破事件」の時期とが、
 ↓
https://aomikamica.seesaa.net/article/516830900.html
https://aomikamica.seesaa.net/article/2025-08-01.html
どちらも1975年で、ピッタリ重なっている事に気が付いた。
どちらも、青春時代を精一杯生きていたことに、
違いはないんだろうけど、
社会というものは一面だけではないのだなぁと。




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青春ドラマの金字塔「俺たちの旅」。


当時、あまりの人気に、
半年間の放送予定だったところが、
1年に延びたという。


そうだろうと、大きく肯きたくなる。
だって、めちゃめちゃ面白い。
私はこのドラマが大好きで、
今まで、何度も何度もDVDを繰り返し見ています。


以前から、このドラマについて、
書いてみたいと思っていたけれど、
この夏、また第1話から見始めたのをきっかけに、
簡単な粗筋と、
ちょっとした感想を記録として、
残していこうと思います。

『俺たちの旅』第25話・第26話

【第25話・やっと卒業いたしました】

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大学卒業を目前に控えたカースケ(中村雅俊)とオメダ(田中健)に、
中堅の不動産会社「東名不動産」から採用通知が来る。
スーツを誂え、
実習期間として出社した2人だが、
毎日、社則を大声で唱えさせられたり、
社歌を歌わされたりする事に耐えられないカースケは、
すぐに辞めてしまう。


オメダにしても、
そのような会社が自分に向いているとは思わなかったが、
カースケのように、
すぐには辞めないと心に決める。
そして、そんな彼らに、
卒業の日がやって来る・・・。


半年の予定が1年に延びたというこのドラマの、
当初予定されていた最終話は、
この回だったんじゃないか、と思われる終わり方。
社会の枠に嵌りきれず、会社員にはならないカースケ、
決まった会社で頑張ろうとするオメダ、
紀子(上村香子)と結婚して、幸せになったグズ六(津坂まさあき)、
東大は落ちたけど、頑張って生きていこうと決めたワカメ(森川正太)。
4人の方向性が見えた頃、卒業式、って感じで。


にしても、就職した会社を
3日で辞めてしまうカースケには、
何度見てもビックリだ。
今のように、「嫌なら行かなければいい」という時代ではなかったと思うから、
洋子(金沢碧)も激しく彼を責める。
そりゃあ、洋子の気持ちも分かる。
惚れた男が、
バイトで食いつないでいこうと考えるなんて、
心配でたまらないよね。

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【第26話・男は力いっぱい生きるのです】

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沖仲仕のバイトを始めたカースケは、
そこで、生き方に強く共鳴できる植村(植木等)という男に出会う。
植村をアパートに呼び、
飲み明かしたカースケたちだが、
朝、オメダは、自分の財布がなくなっている事に気付く。


翌日、植村が、オメダの財布で買い物をしているのを見たカースケは、
彼を咎め、
さらに、職場に植村を尋ねてきた彼の妻の応対したカースケは、
「勝手な事ばかりしている植村を見限り、九州に引っ越す」と聞かされ、
また、仕事仲間から、
「植村は俺たちの稼ぎをピンハネしている」と知らされ、
激しいショックを受ける・・・。


後半の始まりといった回で、
ゲストが超大物・植木等さん。
以前、この回をDVDで見た時、
めちゃ印象に残った箇所がある。
カースケが、中華饅頭売りの女の子と会話した時、
「あなた、会社員でもなく、学生でもなく、バイトなの? わけが分からない」
と言われるのよ。
このころは、「学生でない=会社員」と考える人が大半で、
バイトで生きている人間がいるなんて、考えられなかったのだろう。
重要でもなんでもない、さわりの場面だけど、
世の中がよく分かるセリフだと、
ずっと心に残って離れない。


不動産会社の社員が板についてきたオメダが、
めちゃめちゃカッコいい。
下宿先の棚が壊れた事を知ると、
咄嗟に、自社商品の家の建て替えを勧め、
その成長した姿に、
下宿屋のおっちゃん(名古屋章)と娘の奈美(水沢有美)は心底感心する。


カースケは、そんなオメダを認めながらも、
我が道を行く、という感じ。
まぁ、それはいいのだけれど、
最後まで植木等さんを「信じる」と。
私は、人の財布に一度でも手を付けた人間を信じるなんて、
とても無理だけど。




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青春ドラマの金字塔「俺たちの旅」。


当時、あまりの人気に、
半年間の放送予定だったところが、
1年に延びたという。


そうだろうと、大きく肯きたくなる。
だって、めちゃめちゃ面白い。
私はこのドラマが大好きで、
今まで、何度も何度もDVDを繰り返し見ています。


以前から、このドラマについて、
書いてみたいと思っていたけれど、
この夏、また第1話から見始めたのをきっかけに、
簡単な粗筋と、
ちょっとした感想を記録として、
残していこうと思います。

『俺たちの旅』第23話・第24話

【第23話・ついに東大に入りました!?】

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今日はワカメ(森川正太)の東大合格発表の日。
本人が掲示板を見に行くと、彼の本名「浜田大造」の名前があった。
下宿に帰って大喜びでそれを伝えると、
カースケ(中村雅俊)、オメダ(田中健)、グズ六(津坂まさあき)、
時江さん(結城美栄子)、
大家のおっちゃん(名古屋章)、おっちゃんの娘の奈美ちゃん(水沢有美)も
喜んでくれる。


しかし、その合格に疑問を持ったグズ六が、
カースケに掲示板を見に行かせると、
合格者は「浜田大造」ではなく「浜田八造」という別人であり・・・。


ドラマも半分まで来たが、
中盤のクライマックスの回だと思う。
東大を3浪しているワカメの不合格を
ワカメ以外の全員が知って、
どうやってそれを彼に伝えるか、
ドタバタドタバタする場面が、
ワカメには可哀想だけど、ずっと笑いっぱなし。
そもそも、
自分の合格発表を見るのに、
名前だけ見て、受験番号を確認しない人間はいないだろう(笑)。


その後、ワカメは自殺未遂をするのだけれど、
全員が寝ずに彼の回復を待っていてくれる。
友情を確認できる、いい場面。
森川正太さんって、
決してイケメンというわけじゃないけど、
とっても可愛げがあって、大好き。




【第24話・男の道はきびしいのです】

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カースケが東西運輸にバイトに行くと、
そこに、カースケの高校の先輩で、
バスケの神様と言われた村岡(森次晃嗣)が
上役として働いており、
憧れの人と再会できたカースケは舞い上がる。


しかし、東西運輸と契約している
ドライバーの神保(河原崎長一郎)が、
積載オーバーの上、過酷な労働の結果、
事故を起こしてしまい・・・。


世の中は、カースケが思うような、
綺麗事だけでは生きていけないと思い知らされるような回。
運送会社の無理な命令のせいで事故を起こしたドライバーに、
会社は賠償をするどころか、
隠蔽する様子が見え、
しかしカースケは、
「村岡さんは、そんな事はしない」と憤る。


ドライバーを見舞ったカースケだが、
「事を荒立てられると、明日から仕事がなくなる」と暗に言われ、
尊敬する村岡も、
大企業の歯車の一つになってしまった事を痛感する。
確かに、いつまでも純粋でいたいけど、
大人になると、それだけでは済まされない事がある。
そう思ってしまう私も、
すっかり大人の世界の波に揉まれてしまっているわ。




〓〓〓


青春ドラマの金字塔「俺たちの旅」。


当時、あまりの人気に、
半年間の放送予定だったところが、
1年に延びたという。


そうだろうと、大きく肯きたくなる。
だって、めちゃめちゃ面白い。
私はこのドラマが大好きで、
今まで、何度も何度もDVDを繰り返し見ています。


以前から、このドラマについて、
書いてみたいと思っていたけれど、
この夏、また第1話から見始めたのをきっかけに、
簡単な粗筋と、
ちょっとした感想を記録として、
残していこうと思います。