〔2025年/日本〕
1970年代。
日本は高度成長期の真っ只中だったが、
その裏で、テロ事件も相次いでいた。
反日武装戦線「狼」の一員だった、桐島聡(毎熊克哉)は、
1974年、三菱重工ビルの爆破事件に関わり、
指名手配される。
逃亡した桐島は、
内田洋という名前で、
藤沢市の、ある工務店で採用され、
落ち着いた生活を手に入れる。
真面目な彼は、
会社からの信頼も厚く、
皆に好かれていたが、
常に怯えて暮らす気持ちに変わりはなかった。
逃亡生活が49年にも及んだところで、
彼は倒れる。
検査の結果、末期の胃がんだと診断され・・・。
2024年に、桐島聡を名乗る男が逮捕された事件は、
多くの方がご存知であろうし、
私も驚いた。
桐島聡が指名手配されている理由は知らなくても、
その顔は、ポスターで何度も見た事があったから。
特に私が桐島について関心を持ったのは、
彼が、逃亡生活の殆どを、
神奈川県藤沢市で過ごしていたと知ったのも大きい。
何度か書いているけれど、
私は人生の大切な時期に藤沢市で暮らしていた事があって、
↓
https://aomikamica.seesaa.net/article/2019-03-24.html
だから、桐島が勤めていた工務店や、
住んでいたアパートが、どの辺りなのか、
私の住んでいた家の近くだったら面白いのに、
なーんて、ちょっと不謹慎な事を、
藤沢時代の友人と話し合ったり、
正確な住所を知ってからは、
ストリートビューで確認したりもした。
映画は、
最初に、彼が起こしたテロ事件が描かれるが、
あとは想像通り、殆どの場面は、
藤沢市での生活が描かれる。
映画的な、派手な事件は一つも起こらない。
当然だ。
彼は、目立ってはいけないんだもの。
静かに静かに、
一般市民に紛れて、
何も騒ぎを起こしてはならない、
それが彼の宿命。
その代わり、というわけじゃないけど、
アパートの隣に住む男(甲本雅裕)が、
実は窃盗犯で、
警察が来たり、なんてエピソードが描かれる。
桐島は、男からもらった、
盗品と思われる腕時計を、慌てて捨てたり。
ライブハウスで知り合った女の子から、
告白されたりもする。
「据え膳食わぬは男の恥」とは言うけれど、
彼の場合、据え膳を食えるわけがないよね。
不真面目な男なら、食っちゃうのかもだけど、
真面目な彼は、
彼女の好意を断る。
「幸せにできないから」と。
それにしても、49年もの間、
逃亡していたという事実は、
想像より大変だったと思う。
身分証明書の類は一切なく、
病気一つできない。
運転免許証もなく、
工務店での仕事は大丈夫だったんだろうか。
全体的に、彼は悪人ではなく、
好意的に描かれている。
評価 ★★★☆☆
この記事へのコメント
そら
49年間、なんで捕まらなかったのでしょうね?
それと仰る通り大変な49年だったと思います
精神的にタフでないと持ちませんよねぇ。
bgatapapa
kinkin
newton
青山実花
コメントありがとうございます。
あの、メガネをかけた手配写真、
一度は見た事がありますよね。
49年間、公的な事はどうしていたのかが
一番気になります。
会社からは何も言われなかったのかな。
青山実花
コメントありがとうございます。
本当に不思議な事に、
この顔写真は目立ってましたね。
凶悪犯という面構えでなかったせいでしょうか。
青山実花
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
青山実花
コメントありがとうございます。
逮捕されてホッとしたのでしょうか。
けれど、それは病院のベッドの上での事で、
その直後、彼は亡くなったのですよね。
Mitch
三菱重工ビルの爆破事件のことはよく覚えています。
この事件に知人が巻き込まれたんです。
霧島という男が目立たずに生きていられたということにもビックリですね。
青山実花
コメントありがとうございます。
え!
それは驚きです。
お知り合いが爆破事件に巻き込まれたなんて、
当時、大変だったでしょうね。
桐島の逃亡がフィクションでなく、
普通に市民に紛れていたというのだから、
驚きですね。
くまら
青山実花
コメントありがとうございます。
ご訪問ありがとうございます^^
とし@黒猫
夏炉冬扇
人生感じさせる「方」でした。
青山実花
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
青山実花
コメントありがとうございます。
高橋伴明監督で、
今月公開されました。
人の人生、
本当に色々あるなぁと思います。
てんてん
わたし
そりゃぁ、映画にも小説にもなるほど濃い人生だったでしょう
健康保険証も、運転免許、身分証明になる物何もなくて生きていかれるものなのですね
「人生の大切な時期に藤沢市で暮らしていた」という、実花さんも気になります(^-^)
lamer-88
普通である事が安全だとおもったりするのですが・・・。
Labyrinth
さくらくん
もしかしたらこういった犯人に往来ですれ違ったりしているのかも知れないと思うと少し怖いです(;'∀')
ゆうのすけ
jun-ar
シュガーバター
ナイス!です^^
プー太の父
もちろん経験したことないですけどおおよその想像はつきます。
気の抜く時間も場所もないのに49年間もよく続けていましたよね。
HOTCOOL
先日、「狼煙を見よ:東アジア反日武装戦線“狼"部隊 」というノンフィクション小説を読みました。なかなか面白かったですよ。
この映画も観たいのですが、公安に目をつけられそうで(笑)
shun
青山実花
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
青山実花
コメントありがとうございます。
高橋伴明監督も、この話を知った時、
映画化したいと思ったのかもしれませんね^^
ほんと、身分証もないと、
公的な義務も権利も、
どちらも放棄する事になりますものね。
どうやって生きていたのか。
藤沢時代の事は、
いつかお話しできたらと思います^^
青山実花
コメントありがとうございます。
私も、平凡命といいながら、
怪しいものに惹かれます。
自分に関わりがないから、
楽しめるのかもしれませんが^^;
青山実花
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
川鮎くん
Nice!! です。
青山実花
コメントありがとうございます。
心の弱い人だったら、
49年の逃亡途中で、
心が折れていたかもですね。
人生で一度くらいは、
すれ違っているかも、と私も思います^^;
青山実花
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
青山実花
コメントありがとうございます。
足跡ありがとうございます^^
青山実花
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
青山実花
コメントありがとうございます。
ずっと名前も経歴も偽って暮らすのですから、
大変でしょうね。
会社も、費用が掛からず真面目に働いてくれるので、
重宝していたのかもしれませんね。
kenji-s
青山実花
コメントありがとうございます。
「もし亡くなる日がきたら・・・」と
ずっとシミュレーションしていたのかもですね。
ノンフィクション小説、
面白そうですね^^
そっか、だから映画を観たあと、
尾行されてるのか・・・(嘘です(笑))
青山実花
コメントありがとうございます。
49年の間、
ずっと考え続けてきたのでしょうね。
青山実花
コメントありがとうございます。
凶悪犯というよりは、
思想犯ですので、
人相は悪くないのでしょうね。
もちろん、それでも、
許される事ではありませんが。
青山実花
コメントありがとうございます。
確かに映画でも、
彼の住むアパートはオンボロでした。
病気になっても、
治癒するまでじっと耐えていたのでしょうね。
隠れていたという意味では、
ジャングルも、湘南も、
同じなのかもしれませんね。
扶侶夢
三菱重工爆破事件はリアルタイムで良く知っています。とても驚きでショックな事件でしたが、この映画は知りませんでした。近い内にぜひ観たいと思います。
青山実花
コメントありがとうございます。
爆破事件、リアルにご存知なら、
大変に驚かれたと想像します。
関係ない人を巻き込むのは、
あってはならない事ですが、
日本もそういう時代だったのでしょうね。
この映画、
ぜひご覧になってくださいね。
拳客
ちょっと興味がある。
馬場
しかも生死を彷徨う頃、皮肉ですが
映画になっているのは知らなかったです。また驚き!
青山実花
コメントありがとうございます。
確かに興味がありますね。
どんな生活をしているのか、
もしかしたら亡くなっている人もいるかもしれないし。
青山実花
コメントありがとうございます。
私もビックリしました。
癌で入院して、
自分が桐島だと告白して、
警察が来てから、
すぐ亡くなったのですよね。
映画は藤沢時代の友人4人で行きました^^
侘び助
一生を台無しにしたけれど
彼は世を欺き生きてきた事を
清算し心身軽くなり去って行ったと思いました。
青山実花
コメントありがとうございます。
私も同感です。
今まで素性を隠して生きてきたけど、
人生の清算をしたかったのでしょうね。
数奇な運命ですね。
koh925
取り返しがつかない方向に走るのでしょうね
ゆきち
思想犯であって殺人鬼ではない。
けれど多くの人の命を奪ったことに変わりはなく、テロ事件の被害者やご遺族はどんな気持ちで彼の死を受け止めたのか。
いろいろ考えさせられる内容ですね。
49年間逃げ続けるって、ちょっと想像がつきません。
ミケシマ
自ら名乗り出て捕まり、病気でやつれた姿を見て、その逃亡生活を想像しました。
映画化されたのですね。毎熊さんが桐島を演じてるんだ…
実花さんの大切な場所、藤沢市という共通点があるのですね。
もしかして、すれ違っていたこともあったのかも…
今回の実花さんのレビューを読んで、桐島は本当の悪人ではなかったのかもと思いました。
何かのきっかけで罪を犯してしまい、その後は息を潜めて暮らしていた。
きっと、後悔もたくさんあったでしょうね。
青山実花
コメントありがとうございます。
なにか変な思想に取りつかれてしまったの
でしょうね。
時代というのもありますね。
青山実花
コメントありがとうございます。
今となっては知る由もないのですが、
病気になる前に逮捕されて、
心情を知りたかったですね。
被害者遺族にしてみれば、
憎んでも憎み足りない犯人でしょうし、
それから、彼の親族も、
遺体の引き取りを拒否したとか。
親族というだけで後ろ指さされたのだと想像します。
多くの人に迷惑をかけましたね。
青山実花
コメントありがとうございます。
手配写真は知っていても、
名前までは知らないですよね。
死ぬ4日前に名乗ったなんて、
本人もスッキリしたかったのか。
確かに藤沢市内のどこかで
すれ違っていたかも。
こんなことがなかったら、
一生考えもしなかったと思います。
いい人だからこそ、世の中の矛盾が気になり、
テロ事件を起こしてしまう・・・
考えさせられますね。
そのような事件が今後二度と起きないよう、
一人一人が社会を真っ当なものにしていきたいですね。
Rinko
約半世紀に渡り、何の社会的保障もなく、よくここまで生きてこれたなんて。
末期の胃がんだったとのこと。痛みは相当なモノだったと想像します・・・。
kgoto
NICEです(^^)
青山実花
コメントありがとうございます。
社会的保障がなく生きるなんて、
砂上の楼閣で暮らしているようで、
私たちには考えられない事ですね。
病気になっても、
ギリギリまで耐えていたのでしょうね。
青山実花
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
向日葵
😃青山実花😃
コメントありがとうございます。
niceありがとうございます^^
うら・しちょおさんを天切にしよう!
日本3大デス映画の完結編「桐島です」ですね!
私のコメントはいつも事実に裏打ちされて、
信頼性の高いものだと皆様から絶大な
支持を受けておりますので、いい加減な
事は書けないな…と桐島聡の経歴を調べて
これを記しているのですが、結局のところ、
爆破事件に関与はしたものの、直接的な
人殺しは行っていない、もしくは確たる
証拠がないということでしょう?
49年も逃亡せず、当時に出頭していれば、
順当にいって4~5年で釈放され、社会復帰
できた可能性、藤沢で一旗あげられた
可能性もあった訳です。
なのに、それをせず潜伏を続けた・・・。
私はこの49年に渡る逃走劇を手助けした
協力者がいると睨んでいるのです。
それは案外近くにいると思います。
そいつは今も素知らぬ顔で、他人事のように
「桐島です」の映画レビューをシーサーブログに
書いていたりするかも知れません。
事実は小説より奇なり。
えなりは、泉ピン子と犬猿の仲。
本当に悪いヤツは表には決して姿を見せず、
他人のフリをして、ブログを更新しているのです。
😃青山実花😃
コメントありがとうございます。
うら・しちょおさんを天切にしよう!さん、
今までは、
・写ルンです
・スチュワーデス物語
・東原亜希のデスブログ
が日本の3大「デス」として、
毎年、教科書にも載っておりましたのよ。
それなのに、高橋伴明監督は本当に余計な事を
してくれました。
「桐島です」なんて映画を作ってくれたおかげで、
4大「デス」になってしまい、
どれか1つを落とさねばならない事態になってしまいました。
文科省勤務のわたくしとしては、
どれも落とせません。
こどもたちの未来に、欠かせないものばかりです。
本気で悩んでいます。
桐島聡に協力者がいたなんて、
考えられません。
協力者がいたなら、
彼をもっといいアパートに住まわせてやっているはずです。
いくらその人が、
古家探しが趣味だったとしても。