〔2022年/日本〕
怪我でダンサーになる夢を断念した照生（池松壮亮）と、
タクシードライバーの葉（伊藤沙莉）。
とある場所で出会った2人は、
すぐに意気投合。
愛し合うようになる。
楽しかった日々。
二度とは戻らない、
2人で過ごした、
愛おしく、かけがえのない、あの時間・・・。
これは、
初めて予告を観た時から、
絶対、行こうと思っていた映画。
予告だけで、切なくて胸キュンになる。
傑作の予感がする。
ストーリーは、
時系列通りに進まないので、
粗筋の説明がしにくいのだけれど、
照生と葉が過ごした、
出会いから、
その後の顛末までが、
想像以上の切なさで、
胸に迫る。
愛し合っているときは、
すごく濃密な時間を過ごしている気になっているけれど、
上手くいかなくなると、
空虚な気持ちになるって、
同じ人と向き合っているはずなのに、
人の気持ちって、
何なのだろう、と、
怖ろしいような、不思議な気持ちになる。
ここ2年くらい、
映画を観ている時、
出演者がマスクをしていないと、
「これはパラレルワールドなんだ。コロナの無い世界なんだ」と、
羨ましいような、
悔しいような、
そんな気持ちでいるのだけれど、
この映画は、
コロナのある世界を描いているという点で、
とてもリアル。
主題歌を歌うクリープハイプの「ナイトオンザプラネット」が、
また大変に切なくて、泣けてくる。
これは、
ボーカルの尾崎世界観さんのベスト映画、
「ナイト・オン・ザ・プラネット」を
イメージして作られた曲だそうで、
その曲に感動した松居大悟監督が、
この映画を思い立ったのだそうだ。
（ちょっと複雑(笑)）。
「ナイト・オン・ザ・プラネット」、
大昔に観たけれど、良い映画だった。
ウィノナ・ライダーがめっちゃ魅力的だったし、
ベアトリス・ダルも素敵だった。
そして、ウィノナと同じ、
タクシー運転手を生業とする
伊藤沙莉さんも、
ウィノナに負けないくらい、魅力に溢れていた。
そして、そんな伊藤さんの恋人を演じた、
池松壮亮くん、
素晴らしすぎる。
役の上とはいえ、
彼と、あんな切ない恋を演じられた伊藤さんが、
羨ましい(笑)。
評価 ★★★★☆
この記事へのコメント
きよたん
リアル感があるとズッシリきそうですが
久しぶりにこういうの観たくなりました。
ぼの
レビュー拝見してめっちゃ観たくなりました。
ちなみにジム・ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」、
大好きな映画です。
お散歩爺
若い頃のラブって思い出すといろんな事があったでしょう(-_-;)
U3
濃密な時って、いつまでも忘れられないものです。
裏・市長
どちらもそんなにいい男、いい女では
ないけれど（失礼）、唯一無二の俳優。
近年の若手では置き換える事が出来ない俳優。
「ちょっと思い出しただけ」
そう、思い出しただけなんです。
口にもしないし、戻りたいとも思わない。
あの時間には戻れるとも思いません。
でも忘れることはない。
ふとした時に「ちょっと思い出しただけ」
そんな瞬間が誰にもあるのではないでしょうか。
伊藤沙莉さんのお声がもう少し高ければ、
日本の芸能地図は塗り替わっていただろうなぁ。
でも、今の芸能界で惜しげもなく脱げる
若手女優ってそれだけで貴重じゃない？
これだけ売れていながら。
青山実花
コメントありがとうございます。
多くの方が持っているであろう、
切ない思い出を形にしたような映画でした。
きよたんさんにもぜひ観てほしいです。
青山実花
コメントありがとうございます。
「ナイト・オン・ザ・プラネット」、
良かったですね。
この映画も、
きっと感動できるように思います＾＾
青山実花
コメントありがとうございます。
過去の事を「ちょっと思い出す」こと、
ありますね。
皆さま、素敵な思い出があるのでしょうね＾＾
青山実花
コメントありがとうございます。
そうですね。忘れられませんね。
青山実花
コメントありがとうございます。
池松壮亮くん、
伊藤沙莉さん、
どちらも素敵ですわね。
わたくしも、一生、
忘れる事はないと思いますわ。
ブログのコメント欄で、
嫌がらせ、セクハラ、ストーカーをされた
日々の事を・・・。
ちょっと思い出す、なんて生ぬるいものじゃ
済まなかった、
しつこかった、あの出来事。
天罰が下るのはいつの事かしら。
伊藤沙莉さんたら、ヌードになられているの？
それはぜひ観てみたいですわ。
何と言う映画なのかしら。