「女たちの庭」

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〔1967年/日本〕


日本橋で織物問屋をする石塚家。
主の宗一郎(小沢栄太郎)
妻の綾子(高峰三枝子)
長女・初子(小畑絹子)
次女・悠子(香山美子)
三女・いずみ(生田悦子)
そして、
初子の夫や子供たちがいて、
にぎやかだ。


悠子は、もう何度も見合いをしているが、
中々、結婚に踏み切れずにいる。
そんな中、
宗一郎の友人・真山が親代わりになって育てたという、
加川(山口崇)が家にやって来る。


宗一郎は、加川を気に入り、
悠子の婿にどうかと考える。
しかし、真山の名前を聞いた途端、
綾子の顔色が密かに変わった事に
気付く者はいなかった・・・。





出だしはコメディタッチ。


石塚家に遊びに来た、
加川を気に入り、
自分が付き合いたいと言い出す、
三女のいずみ。


そうなると、
急に惜しくなったのか、
年上の私に権利があるとばかりに、
張り合い出す、次女の悠子。


でも、話は少しずつ、
シリアスな方向へ。


父の友人・真山との間に、
なにやら秘密があるっぽい母。
その事に、娘たちは気付いていくんだけど、
ショックは受けても、
家庭が決定的に壊れることはない。


そして、全ては、
女たちの中だけで帰結する。
タイトル通り、
主役はあくまで女。
男は女の人生の添え物(笑)。
だって、一度だって、
「お父さんが可哀想」なんてセリフはなかった(笑)。


そんな「お父さん」を演じている、
小沢栄太郎さんが良かったなぁ。
悪役の多い小沢さんだけど、
この映画では、
とってもいい父親を演じていた。


普通に考えたら、
泥沼な話を、
「さわやか」とポスターに書いてある所が凄い。
だって、まさかの托卵よ(笑)。
いや、私は、咎める気は全くない。
人生、秘密が多いほど、
スリリングで楽しいではないか。


それから、ポスターを見て、
倍賞千恵子さんも、
この家族の一員なのかと思ったら、
香山美子さんの友人役で、
出番はそう多くはなかった。
文字通りの「友情出演」であった。


評価 ★★★☆☆

この記事へのコメント

  • 英ちゃん

    西立川駅の発車メロディがユーミンの「雨のステイション」?
    私は良く知りませんが、調べたら期間限定でそうだったみたい。
    今は違うらしいです。
    2019年07月16日 11:43
  • サンフランシスコ人

    「倍賞千恵子さんも、この家族の一員なのかと思ったら...」

    1989年に『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』を米国の映画館で観ました..
    2019年07月17日 06:28
  • 裏・市長

    「さわやかな傑作」!。

    まぁ、自画自賛で「傑作」なんて、
    堂々と書いてあるポスターもめずらしい気がする。
    どんだけ調子にのってんだよ!。

    「男は女の人生の添え物」。
    青山実花、どんだけ調子にのってんだよ!。
    このブログに男は来てないとでも思ってんのかよ?!。

    今日、青山実花は全so-netブログ男性を
    敵に回した…。大和高田を歩くときは気をつけな…。


    いやぁ~、それより聞いてよ!。
    今、このコメント欄を荒らしてやろうと、
    連続投稿してやったんだよ!腹いせに!。

    1分間に2回ぐらいしてやったんだよ!腹いせに!。

    もう2度と立ち直れないぐらいの
    連投だったんだよ!腹いせに!。

    そしたら、うまいこと設定してやがんなぁ~、
    同一人物からの連続投稿は2回目から、
    エラー扱いにされて反映されねぇんでやんの!。

    せっかく最初の一行を読むだけで落ち込んで、
    二行目で鬱になり、
    三行目で緊急搬送されるほどのコメントだったのに…。

    お願いですから、そんなヤボな設定は解除して
    くださいますよう、お願いします。

    コメントぐらい自由にさせてあげれば
    いいじゃないですか!思いませんか皆さん?。
    2019年07月20日 01:14
  • 青山実花

    英ちゃんさん
    コメントありがとうございます。

    いつもお返事が遅れて申し訳ありません。

    「雨のステイション」について、
    調べてくださったのですね、
    ありがとうございます。

    そうでしたか、
    期間限定なら、聞けるはずありませんね。
    私はユーミンを崇拝しているので、
    ずっと鳴らしてほしいです。
    九段下駅の、「大きな玉ねぎの下で」のように。
    2019年07月24日 19:31
  • 青山実花

    サンフランシスコ人さん
    コメントありがとうございます。

    アメリカの方も、寅さんの魅力には
    やられてしまったのでしょうね^^
    2019年07月24日 19:32
  • 青山実花

    裏・市長さん
    コメントありがとうございます。

    え!?
    大和高田市では、
    男性は女性の添え物じゃないんですか?
    まさか、男性の方が女性より、
    威張っているんですか?

    いやー、驚きました。
    そんな地域が、
    まだこの地球上にあったとは。
    もしかして、まだ水道から、
    茶色い水が出ているのですか?


    裏・市長さん、
    「腹いせ」「腹いせ」「腹いせ」って、
    一体、わたくしが、
    あなたから腹いせを受けるような、
    何をしたと仰いますの?

    たとえ、わたくしが、
    裏・市長さんに何か失礼な事をしたとしても、
    そんなに何度もコメント欄を荒らしていい理由には
    なりませんわ。

    なぜ、わたくしが裏・市長さんの言いなりになって、
    「連続投稿」禁止の解除をしなくてはならないのですか?

    あれは優れものの機能ですわね。
    ストーカー防止に、
    大いに役立っております。

    できれば次は、
    「ストーカーはナイスできない」という
    機能を増やしてほしいものですわ。
    2019年07月24日 19:55
  • サンフランシスコ人

    「アメリカの方も、寅さんの魅力にはやられてしまったのでしょうね..」

    http://filmforum.org/film/yoji-yamadas-its-tough-being-a-man

    2019年10月に、アメリカのニューヨーク州ニューヨーク市の映画館で上映..

    Yôji Yamada’s
    IT’S TOUGH BEING A MAN

    DAILY (except SAT/SUN/MON) 12:50 2:40 4:30 6:20 8:10

    SAT 12:50 4:30 6:20 8:10

    SUN 12:50 2:40 8:00

    MON 12:30 5:45 7:40

    Friday, October 11 – Thursday, October 17

    ONE WEEK
    2019年08月12日 04:04
  • 青山実花

    サンフランシスコ人さん
    コメントありがとうございます。

    アメリカでも、
    「寅さん」上映とは、
    嬉しい限りです^^
    2019年12月25日 10:29