
〔2017年/日本〕
「SHINIUMA Dead Horse」 ブリランテ・メンドーサ監督作
北海道の牧場で働く、
初老のフィリピン人のマニーは、
家に来た入国管理局の係官に、
不法滞在を言い渡されてしまう。
強制送還されたマニーは、
マニラに戻り、
弟の家に行くも、
弟の生活はいっぱいいっぱいで、
自分の居場所はない事を悟る・・・。
「鳩 Pigeon」 行定勲監督作
マレーシアで暮らす老人・田中道三郎(津川雅彦)は、
認知症を患い、
3人のメイドたちの世話になっている。
息子の雅夫(永瀬正敏)は、
月に一度、様子を見にくるだけ。
新しいメイドのヤスミンは、
愛らしく、優しい女で、
道三郎と、心を通わせるようになるが・・・。
「Beyond The Bridge」 ソト・クォーリーカー監督作
カンボジアの内戦により壊れた橋の修復をする
会社の社長・福田(加藤雅也)は、
かつて、カンボジア人の娘・ミリアと、
激しい恋に落ちた事を思い出していた。
ミリアと結婚の約束をしていた福田だが、
彼女が実家に帰った、
ほんの少しの時間に、
戦争の激化を恐れた父親が、
無理やり福田を日本へ連れ帰ったのだ・・・。
試写会で観た。
「東京国際映画祭」で、
アジアを代表する三人の監督が作り上げた、
オムニバス映画。
テーマは、「アジアで生きる」。
フィリピン、マレーシア、カンボジアの3か国に、
日本や日本人を絡ませた、
これら3本の映画。
どの映画も、甲乙付け難い
珠玉の作品ばかりで、
心に沁みた。
日本に不法滞在していた、
初老のフィリピン人男性。
係官から、
「何年日本にいたの?」と聞かれた彼は、
「30年」と答える。
その長さに、
係官も、観ている私も驚いたけれど、
案外30年なんて、
夢中で生きていれば、あっという間なのかもしれない。
ただ、30年経って祖国に帰るとなると、
それはまた、別の意味になる。
年老いた馬と、自分を重ねる、
主人公が悲しい。
年老いた認知症の男が、
マレーシアで、
メイドのヤスミンと
心を通わせ、
ヤスミンの家でヤクザが嫌がらせをしている時
現れて、
杖を日本刀のように振る。
ヤクザが、
「映画で見た事があるぞ、ヤバイ」と
逃げ出すシーンが可笑しい。
サムライ舐めんなよ、って(笑)。
カンボジア人の娘と恋に落ちながらも、
内戦のせいで、
出国せざるを得なかった青年。
日本に帰ってからも、
彼女を思い、
呆けたように、涙を流すシーンが
切なくてたまらない。
本人たちの意志に関係なく、
ひき裂かれる恋。
それを突き付けられた感じで、辛い。
カンボジアには一度しか行った事がないので、
知ったようなことは言えないけれど、
良い思い出だけしかない国。
だから余計に、思い入れ強く観た。
評価 ★★★★☆
この記事へのコメント
green_blue_sky
30年不法滞在していたら・・・母国に返されるのでしょうね・・・
たかおじー
観てみたくなりました。
裏・市長
実に長い。
ボクは常に青山実花さんを「異性として」
意識しながら、この感情を打ち明けれず
悶々と過ごした30年だった。
だが、当の青山実花さんは
ボクを火星人とは意識していなかったようだ。
ボクは愛があれば、異星間という障害など、
ざまぁかんかんカッパの屁だと思っていた。
だが、地球と火星との間には、
越えられない溝があったようだ。
やはりタコに似ているのも原因のひとつであろうか…。
人は見かけが100%なのだろうか…。
ボク、津川雅彦さん、割と好きやねん。
60~70年代は二枚目俳優で売りだして、
娘が誘拐されたり色々ございました。
80年代はエロ!文芸映画みたいに見せかけた
エロ映画で次々と旬の女優を…うまやらしい。
そう!馬並みにイヤラシイのが津川雅彦!。
一番のオススメは、必殺仕事人シリーズに
ちょくちょくワルでゲスト出演するんだけど、
そのどれもが見事な死にっぷり!。
で、一回だけ殺されない回まである異色悪役。
そんな彼の功績を讃えて、
ついに彼も仕置き側に回る時が来た!。
それが「必殺橋掛人」。
しかしここでも津川はエロい!。
嫁が娘以上に年の差のある、高部知子じゃ!。
ちなみに欽ちゃんは長江健次と高部知子を
まだ許してはいないらしい…。
大将、キビシィ~~ッ!!。
青山実花
コメントありがとうございます。
これは中々いい映画たちでした。
30年もの不法滞在もビックリですが、
祖国に帰っても、もう居場所が無いのが気になりますね。
青山実花
コメントありがとうございます。
オムニバス映画もいいものですね。
たかおじーさんも、
いつか観てみてくださいね。
青山実花
コメントありがとうございます。
私が片思いしている相手、
火星人・ウ・ラシチヨウ。
彼は私をどう思っているのだろう。
いつも素っ気ない態度で接しているので、
まさか、私が彼を愛しているなど、
夢にも思っていないだろう。
いや、この思いは決して悟られてはいけない。
愛を打ち明けたところで、
一体何になろう。
万が一、両思いだったとしても、
周囲の人に、ウ・ラシチヨウを何と言って
紹介すればいいのだ。
「これが私の愛したタコです」とでも言えというのか。
言えない、そんな事言えない。
交際を猛反対され、
別れさせられるに決まってる。
そんな事になるくらいなら、
嫌がらせ友達として接していた方がマシだ。
そんなこんなで悩んでいるうちに、
気が付けば、片思いして
30年も経ってしまった。
現在私は100歳だ。
火星時間の100歳は、地球で換算すると、
20歳らしい。
ウ・ラシチヨウは、まさか私が、
明日死んでもおかしくない年齢だとは思っていないようだ。
明日、大和高田市から、
100歳を超えた人に、
記念品が届くらしい。
ウ・ラシチヨウには、なんと説明しよう。
そうだ、成人式の祝いだと言っておこう。
火星に成人式なんてものが
あるのかどうかは知らないけど。