
〔1969年/日本〕
歌人・吉野秀雄(中村勘三郎)は、
次男・健次(竹脇無我)が、
スウェーデン人の恋人・リーナを連れてきたことに腹を立て、
追い返す。
元々、吉野に反発心を抱いていた健次は、
これを機会に家を出、リーナと暮らし始める。
長男・浩一(中村嘉葎雄)は病気で、
長期療養中、
長女・泰子(北林早苗)は、家に寄りつかない。
吉野は内心、淋しくて仕方がなかったが、
それを認められずにいる。
そんな彼を献身的に支える、
後妻のとみ子(岩下志麻)。
とみ子は、
吉野が先妻・はつ子(八千草薫)を亡くし、
自暴自棄になっている時にやってきた家政婦で、
そのまま吉野と結婚した。
バラバラな家族をなんとかまとめる、
利口な女だ。
長男の浩一が病院から戻ってきた。
平穏な日々が訪れるかと思われたが、
浩一の恋人が自殺し、
彼自身も、心の病を発症、
また吉野も、倒れてしまい・・・。
先妻が八千草薫で、
今妻が岩下志麻って、
この主人公、どんだけ果報者なの(笑)。
私がこの主人公だったら、
それだけで大満足しちゃいそう(笑)。
もちろん、人生、妻が美人なら、
それでいいってものではないだろうけど。
この主人公は、
子供が自分の思い通りにならない事を
嘆いているようだけれど、
私から見ると、
それは自業自得なのでは、と。
彼は子供が歩み寄ろうとしても、
全て自分からぶち壊す傾向があるらしく、
子供が開いてくれた誕生会に来ずに
旅に出てしまったり、
病気見舞いに来てくれたのに追い返したり、と、
あまりにも酷い。
こんな事が繰り返されれば、
いくら実の親でも、
いい加減、嫌になってしまうよ。
これで、「子供が冷たい」と言われたって、
子供の方が困るわ。
この吉野秀雄という歌人は
実在の人物だけれど、
私は名前くらいしか知らないし、
本当にこのような人生だったのかも分からない。
ただ、映画の中の、場面場面で、
たくさんの歌が出てくる。
評価 ★★★☆☆
この記事へのコメント
原みつる
子供のときも・・・
きっと大人になっても・・・
青山実花
コメントありがとうございます
思い通りになる子供がいたら、
逆に怖いですね^^;
それに、進学や就職などは、
親と子がいくら足並みを揃えても、
希望が叶うとは限りませんしネ^^;