
〔2015年/アメリカ〕
小説家のジェイク(ラッセル・クロウ)は、
車を運転中、夫婦喧嘩となり、
事故を起こし、妻を亡くす。
自分と、同乗していた7歳の娘・ケイティは無事だったが、
事故以来、手の震えが止まらず、
医者から躁鬱病と診断され、
精神科に入院。
その間、ケイティは妻の妹の家に預ける。
7ヶ月後、退院したジェイクは、
意気揚々とケイティを迎えに行くが、
ケイティの可愛さに、
彼女を手放せなくなってしまった妹夫妻は、
養女にもらえないかと提案。
しかし、ジェイクはそれを断り、ケイティを連れ帰る。
25年後。
大学院で心理学を学んでいるケイティ(アマンダ・サイフリッド)は、
人を愛せず、悩んでいた。
やっと巡り合った、
心を許せる恋人キャメロン(アーロン・ポール)にも、
酷い裏切行為をしてしまうケイティ。
彼女に何があったのか・・・。
ケイティの孤独感、
八方塞な感じに息苦しくなる。
悪い映画ではないし、
感動させようとしているのは分かるんだけど、
ただ、ちょっと外しちゃってるかなぁ。
ケイティは、自分でも制御しきれない衝動で、
一夜限りの男と、場所を選ばず交わる。
(トイレでも、車でも)。
おそらく観客はその場面にドン引きだと思う。
ファミリー映画を期待して行ったのに、
それは無いんじゃないの、って。
観客は、幼い頃の愛らしいケイティを知っているから、
余計にガックリくるんじゃないか。
あんなに可愛かったのに、
大人になると、こんな風になってしまうのかと。
ジェイクの義理の妹夫妻が、
なぜあれほど執拗に、
ケイティを養女にしたがるのか、理解に苦しむ。
ケイティが可愛いというのも、
ジェイクが病気だからというのも分かるけど、
ちょっとしつこすぎ。
子供がいないのなら、まだ分かるけど、
夫妻には息子が2人もいるのよ。
ケイティがパパを大好きなのは、
夫妻だって知っているはずなのに。
時間軸のずらし方は大変に上手い。
ケイティの過去と現在が、
交互に表されて、
彼女の置かれている状況が、
徐々に分かってくる。
私が鈍いだけなのだろうが、
「そうだったのか・・・」と思う瞬間がある。
大変に勿体無いと思ったのは、
ケイティが心理学を学ぶ中で、
言葉を発せなくなってしまった
少女・クヮヴェンジャネ・ウォレス(めちゃくちゃ可愛い!)の心を
次第に開かせてゆく過程を描いた場面。
それは、ケイティの日常を描くだけの、
なんだか取って付けたようなエピソードだけど、
私はそちらの方に、めっちゃ感動を覚えた。
あれを切り取って、膨らませたら、
絶対感動の物語ができる。
スピンオフみたいな感じにして、
作成すればいいのに。
あぁ、私が作りたいくらいだ(笑)。
ジェイクとケイティを結ぶ音楽、
「Close to you」。
世界には、永遠に残る名曲が沢山あると思うけど、
これも間違いなくその1つだと思う。
大好き。
評価 ★★★☆☆
この記事へのコメント
原みつる
もう少し歳をとったらこういう映画もすんなり観れるようになるのでしょうかね?それとも変わらないのかな?ヾ(; ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄;A 汗汗・・
hatumi30331
チェックしておきます。
手当たり次第観てるから(WOWOW)忘れて行くのよね。へへ;
青山実花
コメントありがとうございます。
苦手ですか~^^;
例えば、お子さんが主人公の立場だったら、とか、
想像しながら観ると、
また違ってくるかもしれませんね。
試しに観てみてはどうでしょう^^
青山実花
コメントありがとうございます。
これは10月3日に劇場公開された映画です^^
水曜日に新宿で観たのですが、
結構混んでいました。
タイトルが平凡なので混乱してしまうんですよね。
WOWOWで放映されたら、ぜひ観てみてくださいね。
mitu
今週は、黒沢映画「赤ひげ」観に行く予定です(^_^)v
青山実花
コメントありがとうございます。
音楽がその場面に合っていると、
映画もグッと感動しやすくなりますね。
(「ゴースト」とか)
「赤ひげ」は未見です~。
いいなぁ。
どうでしたか?