
〔2012年/アメリカ〕
世界的大戦争により、
人間の住める場所が限られてしまった、近未来の地球。
富裕層はブリテン連邦に、
貧民層はコロニーと呼ばれる地区で、
それぞれ、生活するようになる。
コロニーで暮らす肉体労働者・コリン・ファレルは、
妻・ケイト・ベッキンセイルとつつましく暮らしていたが、
非日常的な刺激を求めて、
リコール社に人工記憶を買いに行く。
人工記憶とは、
自分がなりたい職業の記憶を選んで、
脳内でそれを楽しむ装置であり、
未来ではそれが可能になっていたのだ。
ファレルは諜報員の記憶を選び、
今まさにそれを注入されようという瞬間、
連邦警察隊から銃撃を受ける。
襲われる理由が分からず、驚くファレルだが、
感情と関係なく、
体が自然に戦闘態勢に入り、
警察隊全員を撃退した自分に驚く。
追われるまま家に帰ると、
妻が、激しい勢いで彼に襲いかかり・・・。
1990年のシュワ氏の同名映画のリメイクという事だが、
あちらの方の内容をよく覚えていないので、
違うタイトルの、
全く別の作品と紹介されても、
気付かなかったと思う(笑)。
アメリカでは不発で、酷評されているとのニュースを見たが、
私は結構楽しめた。
何より、コリン・ファレルの住む街の様子が大好き。
どこかのアジアの地域のような、
混沌とした、あの感じ。
「ブレードランナー」のパクリとの説もあるが(笑)、
もう、何のパクリでもどうでもいいやと思えるくらい、
ああいう感じって、好き。
全編殆ど、息もつかせぬスピード感で魅せる。
目が離せない。
追われるファレルは、
途中で知り合ったジェシカ・ビールと逃げ回るのだけれど、
その空間というのが、縦横無尽、
上になったり、下になったり、
クラクラしてしまう。
ディズニーランドのアトラクション、
「スターツアーズ」みたいに、
劇場の椅子が動いたらいいのに、とまで思った。
臨場感いっぱいに楽しめるのに、って。
ケイト・ベッキンセイルの悪女役も良かったな。
「パール・ハーバー」で彼女を初めて観て以来、
もうどうにも、好きになれなくて困ってたんだ。
(別に困る必要もないのだが(笑))。
「パール~」のせいで、
“偽善者なのに尻が軽い女”、というイメージが、
私の心に強烈に焼き付いてしまって、
その印象が取れなくて。
今回、爬虫類みたいな目をして、
ファレルを追いかける役がハマってた。
良かった、これで好きになれそう(笑)。
評価 ★★★☆☆
この記事へのコメント
まゆか
どんな映画だったか、全く憶えていません。
だれと、どこの映画館で観たかは
ハッキリ憶えているのですが・・・。
実花さんは楽しめて良かったですね♪
yonta*
コリン・ファレルの家から街が一望できるのが
うらやましかったです(笑)。
ケイト・ベッキンセイル、すごいインパクトでした。
私もあまり好きではなかったのですが、
今回、完全に主役ふたりを食っていたと思います。
絶対、彼女には追われたくない^_^;
常に撃ってるか、殴ってるか、どこか爆発してるか・・
流れとか、もうどうでもよい感じで(笑)、楽しかったです。
青山実花
コメントありがとうございます。
まゆかさんもシュワ氏の方を覚えておられなくて、
ちょっとホッとしています(笑)。
こちらの方は楽しめました。
コリン・ファレルが、
ちょっと見ない間に老けたなとは思いましたが(笑)。
まゆかさんも、機会がありましたら、
ご覧になってみてくださいね。
青山実花
コメントありがとうございます。
コロニーは、香港のような、中華系の街っぽくて、
どんな犯罪が起こってもおかしくないような雰囲気がいいですね(笑)。
それから、確かに!
コリン・ファレルの家って、ある意味めっちゃ贅沢ですね。
あんな風にベランダから街が見渡せるなんて、
家賃高そう(笑)。
ケイト・ベッキンセイルは怖かったです。
優しい妻の表情から、
ファレルを追う女への切り替えも凄くて。
もしかしたら、思っているより演技派なのかも(笑)。
本当にノンストップな映画でしたね。
途中で振り落とされないようにと必死でした。
映画を観るのも体力が必要ですね(笑)。