
〔1961年/日本〕
前作のラストで、崖の上で一騎打ちとなった、
盲目の机竜之介(市川雷蔵)と兵馬(本郷功次郎)だったが、
竜之介が滝の上から足を踏み外し、
またしても決着がつかずに終わる。
竜之介はお豊(中村玉緒)の助けで、
知り合いの家に匿われ、
お豊自身は遊女となるが、
病に倒れ、自害する。
自害する直前、
お豊は、流しのお玉(近藤美恵子)に、
竜之介への手紙を託す。
それを竜之介へと届けたお玉であったが、
内容は遺書だった。
その後、竜之介は、
顔に酷い火傷の痕がある、お銀(中村玉緒・二役)と出会う。
亡くなった元妻のお浜(中村玉緒)、
そして自害したお豊に声を体つきも似ているお銀に、
驚く竜之介。
お銀と共に大菩薩峠に戻った竜之介だが、
折からの大雨で川が氾濫。
彼は、過ごしていた家と共に、
濁流に飲み込まれていく・・・。
なんだか、いい加減な粗筋しか書けない自分が情けない。
私の理解力がないのだろうが、
ストーリーが物凄く端折られてる気がする。
まず、竜之介と一緒に逃げたお豊が、
いつのまにか遊女になっている事に驚いた(笑)。
その当たりの経緯がさっぱり分からない。
前作まで出ていた山本富士子が、
待てど暮らせど出てこず、
結局、キャスティングされていない事を後から知った。
うーん、スケジュールの都合?(笑)。
会話の中に、名前だけは出てくるんだけど。
それから、竜之介の出会う女が、
悉く似ているというのが笑える。
それを演じる中村玉緒が出てくる度に、
「え!?また?」という気分にさせられる。
まぁ、それは、
最初に酷い目に遭わせたお浜の怨念だといえば、
そうなのかもしれないけど。
竜之介は濁流に流されながら、
狂ったように息子の名前を何度も呼ぶ。
実は息子は生きていて、
彼が戻った大菩薩峠で、
元気に育てられている事も知らずに。
他人なら、どんなに殺しても平気な輩でも、
我が子は可愛いものらしい。
自分が殺してきた人たちにも、
親があり、子があるのだと考えろと思うけど。
評価 ★★★☆☆
この記事へのコメント
月夜のうずのしゅげ
青山実花
そうですね、
原作もじっくり読めばきっと面白いのでしょうね。
今度は片岡千恵蔵さんバージョンを観てみます。