◆Umep◆
大好き。
梅佳代の写真集。
日常、私たちが普通に目にしている光景なのに、
動いている時間の中で通り過ごしてしまうのと、
写真という、止まった時間の中で見るのとでは、
どうしてこうも味わいが違うのだろう。
しかも、普段なら全然可笑しくない光景なのに、
この人の手に掛かると、
何か、ものすごく可笑しい事のように感じられる。
人間がとても滑稽で、
でもとても愛おしいものだと感じられる。
表紙の写真にしても、
こちらを向いている3人の女の子が泣いている。
何故泣いているのか分からぬが、
向こう側にいるおばさんは笑っているから、
大人にとっては大した理由ではないのだろう。
しかしこの子たちには物凄く重大な問題が起きているんだろうなぁと察せられる。
お化け屋敷か何かっぽいけど。
梅さんは、ずっとこのままで、
偉い「写真家先生」なんかにならずに、
面白い写真を撮り続けて欲しいと願う。
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