
〔2000年/アメリカ〕
前科者のウディ・アレンと、元ストリッパーのトレイシー・ウルマンは、
ニューヨークに住む、貧しい夫婦。
ある日アレンは、銀行の二軒先のピザ屋が売りに出されている事を知り、
ある計画を思いつく。
それは、ウルマンにクッキー屋をやらせ、
その間に自分は、地下から銀行に通じるトンネルを掘り、
銀行の金を強奪しようというものだった。
ところが予想に反して、ウルマンのクッキーが大評判となり、
店は連日、長蛇の列。
押すな押すなの大盛況。
テレビの取材まで来る始末で、
二人は銀行の金を強奪するまでもなく、大金持ちになってしまう。
金が入ると、次に名誉が欲しくなるのが人の常、
ウルマンは、社交界入りを望むが、
社交界の連中は、
ウルマンの品性の無さ、知性の無さ、
ドレスやインテリアの趣味の悪さに呆れ返り、
さらには、現状で満足するアレンとの間にも溝が出来てしまう・・・。
前半はアレンとウルマンの夫婦漫才のような掛け合いが絶妙で、
何度も笑わせられる。
アレンのトンネル掘りや、クッキー屋の繁盛も、
すっとぼけた味わいで可笑しい。
それゆえ、後半の失速が実に惜しい。
アレンは別の女と組んで、ある犯罪を犯すのだが、
二人はどうにも波長が合わず、
「これがウルマンとだったら、もっと息が合ったはず」とイライラした。
ラストはほのぼの。
評価 ★★★☆☆
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