
〔1965年/フランス〕
優しい夫。
従順な妻。
まだよちよち歩きの可愛い二人の子供。
つつましいながらも、不自由のない生活。
皆、健康で、
親兄弟との関係も良好。
森にピクニックに行く4人。
季節の花が美しく咲き誇り、
子供たちはそこでお昼寝を・・・。
ああ、なんという幸せ。
これ以上、何を望む事があるものか。
この幸せをいつまでも大切に、永遠に・・・。
幸福か。
そりゃ、あんたは幸せだろうよ。
と、言いたくなる残酷なラスト。
これはホラーだ。
ホラーじゃないけど、ホラーだ。
夫は愛人に言った。
「妻は植物で、君は自由な動物だ」、と。
そりゃあ、動物は、動かない植物より魅力的だろうけどね。
でも、動物が植物になった途端、
男はまた、新しい動物を探しに行くような気がする。
評価 ★★★★☆
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