『阿修羅のごとく』

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先日から、向田邦子さん脚本の「阿修羅のごとく」の
Netflix版と、劇場映画版の2つの感想を
連続して書いてきたけれど、
 ↓
https://aomikamica.seesaa.net/article/513937560.html
https://aomikamica.seesaa.net/article/514049716.html


そうなると、やっぱりオリジナルの、
1979年のNHKドラマを見たいと思うのが人情。
で、なんとかDVDを借りられて、
見る事ができた。


やっぱりオリジナルはいい。
当時の空気がそのまま出ていて、
説得力がある。
部屋のインテリア、街の様子などにも、
作り物でない、リアルを感じる。


ネトフリも、映画も、
女優陣は豪華だったけど、
オリジナルは、
大御所感が凄い。


長女・加藤治子
次女・八千草薫
三女・いしだあゆみ
四女・風吹ジュン


こんな凄い四人だもの、
ドラマも濃厚なはずだ。


さらに、八千草薫さんの夫役を、
第一部は、緒形拳さんが、
第二部は、露口茂さんが演じている。


なぜ、緒形拳さんが降板したのかは分からないけど、
お二人の演技の違いを味わう事ができて、
それはそれで、良かった。



阿修羅のごとく: 向田邦子シナリオ集 (岩波現代文庫 文芸 145 向田邦子シナリオ集 2) - 向田 邦子
阿修羅のごとく: 向田邦子シナリオ集 (岩波現代文庫 文芸 145 向田邦子シナリオ集 2) - 向田 邦子


図書館にシナリオがあったので、
DVDを借りたのと同じタイミングで借用し、
読みながらドラマを見るという、
女優気分も味わってみた(笑)。


映画やドラマは、
脚本家さんによっては、
セリフの一字一句も変えてはならないというかたも
おられると聞くけれど、
向田邦子さんの脚本とドラマでは、
ちょっとした語尾の違いなどがあり、
その辺りは、
セリフがより自然に聞こえるよう、
柔軟な対応をされたのかな、なんて思ったり。


若い頃、夢中になった向田邦子さんだけど、
ここにきて連続して映像に触れ、
再度、その面白さを味わっている。
人生って、
何がきっかけで、
古い思いが再燃するか分からない。

23区内全駅制覇・新馬場駅

【23区内全駅制覇・各駅編】


第229回目の掲載は、
 ・京急本線
「新馬場駅」です。


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「新馬場駅」を出ると、


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通りを挟んですぐ前に、
「品川神社」。


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神社の階段って、
長くて急なものが多いですね(笑)。


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こちらには富士塚があります。


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登山道の表示。


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結構怖いです。
鎖につかまらないと、
登れない感じ。


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頂上は平ら。


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下を見ると、
結構高いのが分かります。


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京急が見えます。


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本殿があり、


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鳥居をくぐってゆくと、


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「阿那稲荷神社下社」。


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ここでお金を洗っているかたがいたので、
見学させていただきました。


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「北馬場参道通り」。
入口に鳥居があります。


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通りの途中にある「正徳寺」。


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「子供の森公園」。
こちらには恐竜が沢山います。


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子どもかな。


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大きいなぁと見ていたら、


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手を怪我している事に気付きました。


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目黒川を渡ります。


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街燈の上にいた鳥(?)。


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この辺りはお寺がとっても多いです。
その中の一つ、「本光寺」。


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小さな三重の塔がありました。


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日本蕎麦の「砂場」さんでお食事しました。


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天ぷらせいろをいただきました。





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※今まで行った駅のリンク集です。
 ↓
https://aomikamica.seesaa.net/category/27982112-1.html

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※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
 貼り付けておきます。


2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
 ↓
https://aomikamica.seesaa.net/category/27982110-1.html
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。


条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。

「阿修羅のごとく」

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〔2003年/日本〕


昭和54年の冬。
四人姉妹の三女・滝子(深津絵里)が、
長女・綱子(大竹しのぶ)、
次女・巻子(黒木瞳)、
四女・咲子(深田恭子)に集合をかけ、
巻子の家で顔を合わせた。


滝子によると、姉妹の父親・恒太郎(仲代達也)に愛人と子供がいて、
週に2回、妾宅に通っているという。
俄かには信じられない話だったが、
滝子は既に、興信所を使って、
詳細を調べていた。


しかし、両親の事も心配だが、
姉妹には、そればかりに関わっていられない、
各々の悩みがあった・・・。





先日、Netflixで配信されたドラマ
「阿修羅のごとく」について書いたけれど、
 ↓
https://aomikamica.seesaa.net/article/513937560.html

そうなると、2003年に森田芳光監督で映画化された本作を
観ないでいるのは片手落ちだと思い、
すぐに観てみた。


ネトフリのドラマが、全7話・約420分なのに対して、
こちらは135分の中に、
全ての話を詰め込んであるので、
ちょっとダイジェスト版のように感じなくもない。


まぁ、それは、
テレビドラマをそのまま映画にした作品の
宿命なのだろうけれど。


四姉妹を演じる女優たちも、
それ以外の登場人物も、
もちろん全員違う人が演じているのだけれど、
比べるのはやめておこう。
その時代の人気女優を起用したのに違いないし、
それぞれに、良い面も、悪い面もある。


ところで、四姉妹の中で、
私は四女の人生を、
自分とは一番遠い生き方、
そして興味深い生き方だと思いながら見ていた。


無名のボクサーと同棲する四女は、
姉妹の中で、最も不安定な生活をしてるわけだけど、


ある瞬間から、急に羽振りが良くなる。
なんと、恋人(後に結婚)が、
チャンピオンになるのだ。


どん底の生活から、いきなり大金持ちに。
その後もまた急展開があり、
四女の人生は、
ジェットコースターのように、
上り下りを繰り返す。


私なら選ばない道を選ぶ四女の生き方。
そもそも、気の小さい私は、
突然大金が転がり込んでも、
先の先まで考えてしまって、
使わずに取っておくという、
小市民な生き方しかできないだろうし、
それ以前に、無名のボクサーと付き合おうとも思わないと思う。


私にはできない四女の生き方を、
危なっかしいと思いながらも、
大胆な選択ができるその性格を
ちょっと羨ましく思ったりもして。


評価 ★★★☆☆

23区内全駅制覇・堀切菖蒲園駅

【23区内全駅制覇・各駅編】


第228回目の掲載は、
 ・京成本線
「堀切菖蒲園駅」です。


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この日、「堀切菖蒲園駅」に着いて、
すぐに向かったのが、


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中華の「三河屋」さん。


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なぜなら、こちらのお店にある、
この椅子に、
触ったり、座ったりをしてみたくて。




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MXテレビで放送されていた「バラいろダンディ」。
この番組も「5時に夢中」同様、
「毎日録画」設定にして、
楽しみに見ていたのですが、
残念なことに、昨年の9月で番組終了。


で、番組内で、出演者の皆さまが座られていた、
この椅子5脚を5名にプレゼントするという事で、
希望者を募っていたのですが、
当選された1件が、こちら「三河屋」さんというわけで。


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テレビでこの椅子を見る度に、
座ってみたいなぁと思っていたのですが、
まさか本当にそんな日がくるとは。




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中華屋さんのテーブルには、
このソファはちょっと低いのでは、と思っていたのですが、
案外そうでもなく、
ただ、微調整の為に座布団が置かれていました。


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卵エビチリ定食をいただきました。


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ソファーにも、お食事にも、満足して、
さぁ、街歩き。


堀切十二支神を見つけました。


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干支が石像になっているのですが、
どれもちょっと怖い(笑)。


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石像は「天祖神社」のもののようですが、
この神社、よほど石像が好きなのか、


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他にも七福神の像がありました。


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こちらは干支の像よりは、
怖くないかも(笑)。


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歩いていたら見つけた、「橋」の痕跡。
街歩きをしているうちに、
「ここは暗渠かも」というのが、
段々分かるようになってきました。


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駅名にもなっている、
「堀切菖蒲園」へ。


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残念ながら菖蒲の季節ではなかったけれど、
満開だったら綺麗だったろうなぁと思います。


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この愉快なパンダは、
一人ではなく、


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三人とも同じポーズです(笑)。


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古家を見つけました。


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このブロック塀はかなり危ない。


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「極楽寺」。
名前はとっても好きなのですが、
廃寺のように、門が閉まっていたので、
隙間から写真だけ。


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「ほりきりん公園」。
このキリンが堀切のキャラクターの
ようですね。


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「堀切天祖神社」なのですが、
この神社の中にさらに、
「出雲大社」やら「天満宮」やらがあり、


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写真を撮りましたが、
どれがどれやら、分からなくなってしまいました。


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※今まで行った駅のリンク集です。
 ↓
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※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
 貼り付けておきます。


2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
 ↓
https://aomikamica.seesaa.net/category/27982110-1.html
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。


条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。

『阿修羅のごとく』

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先日、11日間のお休みをいただいた際、
Netflixで、唐沢寿明版「白い巨塔」を全話再見したと書いたけれど、
 ↓
https://aomikamica.seesaa.net/article/2025-04-09.html


その時、もう1本、Netflixで全話見たドラマが、
この「阿修羅のごとく」。


1979年に、向田邦子さんの脚本で、
NHKでドラマ化された作品を、
是枝裕和監督が、リメイクしたもの。


大好きな向田邦子さん。
随筆も、小説も、全部読んでいるけれど、
リアルタイムでドラマは見た事がなく、
「寺内貫太郎一家」や「だいこんの花」、
そして、映画「あ・うん」などを、
DVDで見たくらい。


この「阿修羅のごとく」も、
シナリオは読んでいるけれど、
映像として見るのは初めてで、
休みで時間があったのはいいタイミングだった。




長女で未亡人の綱子(宮沢りえ)
二女で専業主婦の巻子(尾野真千子)
三女で図書館司書の滝子(蒼井優)
四女でボクサーと同棲している咲子(広瀬すず)


物語は、彼女たちの父親が、
小学生の子供がいるシングルマザーの
面倒を見ているという、
滝子が持ち込んだ情報により、話し合いが持たれる場面から始まる。


そんな事を母に知られてはならない。
4人の娘の子育ても終わり、
やっと平穏な日々がやってきたというのに、
父の行状で、母の心を乱すような事があってはならない。
四人の意見は一致する。


といって、
四人の仲が凄くいいのか、といえば、
決してそうではなく、
些細なことですぐに口喧嘩が始まる。


四人それぞれにも、様々な人生模様がある。


長女は、妻ある男と付き合い、別れられずにいるし、
二女は、夫(本木雅弘)の浮気の確証が掴めずにいるし、
三女は、男知らずな自分の事を、四女に揶揄される事に腹を立てているし、
四女は、浮き沈みの激しいボクサーという職業の恋人のおかげで、
人生が二転三転する。


長女・次女・三女を演じる女優たちが、
芸達者なのは当然の事として、
私は、広瀬すずってやっぱり上手いなぁと感心しながら見ていた。


この子は若いのに、媚びない。
セリフ一つにも、甘えがない。


たまに芸能ゴシップで、
性格がどうのと書かれる事があるけど、
女優に性格の良さなんて必要?(笑)
演技が上手くて、安定していれば、
警察沙汰にでもなるような事件を起こさない限り、
他に何を求める事があろう。


このドラマのシナリオを読んだのは、
私がまだとても若い頃だったけど、
四女が、ある事をして、
見知らぬ男から金を強請られる場面があった。


当時、私は、四女のした事に、
「うわー、馬鹿馬鹿! なんて事を」と思ったのだけれど、


大人になった今、その場面を見てみると、
「あぁ、本当に辛い時って、そういう事もあるかもしれないな」と、
考えが変わったことに気が付いた。
私も少しは人の心の機微が理解できるようになったという事か(笑)。